かわいいユノ16

チャンミンは、

黒いやつらの後に、

付いていった。

黒いやつらも、

振り返り、振り返り進み、

チャンミンが、ちゃんと、

付いて来てるかを、

確認しながら、

進んでいく。

黒いやつらは、

チャンミンのマンションを、

出ると、表通りに出た。

通行人に踏まれないように、

歩道の端を、

カサカサと、進んでいった。

途中、野良猫に見つかり、

フンフンされたが、

チャンミンが、

追い払った。

黒いやつらは、

やがて、あるビルの脇の路地に、

入って行った。

そのビルには、

一階に、最近オープンしたばかりの、

barがあった。

Cあれ?

ここ

そのbarは、

チャンミンのお気に入りの店で、

よく来る店だった。

黒いやつらは、

barの裏口ドアの下の隙間から、

中に入ろうとした。

C待て待て待て待て!

チャンミンは、

慌てて、黒いやつらを、止めた。

チャンミンは、

こっそりとbarの裏口に近づくと、

静かにドアノブを、

回してみた。

幸い、裏口のドアには、

鍵が、かかってなかった。

チャンミンは、

素早く、中に入り込んだ。

東方神起チャンミン

酒欲しさにbarに、不法侵入?

見つかったら、

ニュースの見出しになりそうな文句が、

頭に思い浮かんだが、

ユノのためだ。

この際、不法侵入でも、

なんでも、やってやる!

チャンミンは、黒いやつらについて、

barの裏口から、

ビルの地下へと続く階段を、

降りていった。

ビルの地下は、

倉庫になっていた。

薄暗い地下室に、

たぶんbarの物なのだろう。

たくさんの酒や、

食料の入った段ボールが、

積んであった。

黒いやつらは、

一所で、ピタリと止まった。

3匹とも、同じ方向を、

向いている。

Cなんだ?

ここか?

一番小さいやつが、

ピョンと、跳んだ。

3匹とも、部屋の隅の方を、

見ている。

ような気がする。

暗くて、よく見えない。

その時、

やだやだやだ!

やめろよ!

近寄るな!

触るな!

愛しい、

かわいい人の、

小さな、悲痛な声が、

聞こえた。

続きます。

おのれ!

ねずコウ!!

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